2023/09/06

Support Surface 2024ss Collection



You can feel "Dialektik" of nature and artifact in the video: the Tokyo landscape, clothes, and the music.

サウンドデザインを担当しました。

「風を感じる」と言われるサポートサーフェスのコレクションで、皇居の緑を臨みながら演奏するのは気持ち良すぎました。
雲を掴むようなピアノ&エフェクトの本編から、調性的で肉感的な小松陽子さんの曲「微睡」の流れは、カタルシスが凄かったと思います。
ファッションショーでこういう構成を良しとするのは、音楽を愛する代表・研壁さんのセンスと胆力そのもので、感謝するばかりです。

是非新作を纏ってみて下さい。

 

1st Sep. at Otemachi Mitsui Hall, Tokyo
direction : 白坂 拡 Hiromu Shirasaka (SUN DESIGN)
movie : 山口明宏 Akihiro Yamaguchi (yamaguchiakihiro.com)
sound design : ARAKI Shin (arakishin.com) featuring Yoko Komatsu (piano) (yokokomatsu.com)
hair & make up 石塚由香 Yuka Ishizuka lighting : MGS Lighting
photograph : 桜井秀明 Hideaki Sakurai (hideakisakurai.com) 長嶋一憲 Kazunori Nagashima (kazunorinagashima.com)
model casting : SUN DESIGN
public relations : SUN DESIGN
concept : Norio Surikabe

2023/06/24

Grace Design ROXi & REX Micpreamps

輸入代理店の方から試してほしいとのことで、Grace DesignのマイクプリROXiとREXが送られてきました。

録音からライブまで使える、とてもフラットで高品位な音でした。

 

IK Multimedia Amplitube X-TIMEのハーモナイザーを使い、G.デュファイのフォーブルドンからインスピレーションを得て、電子音楽的に即興しました。

通常、5度などの平行で動くとギタリストの文脈では「パワーコード」が浮かぶかと思いますが、自分にとっては中世の平行オルガヌムやルネサンスのフォーブルドンなどを再構築するヒントとなっています。

こちらは他のマイクプリとの音質比較です。

面白いのは、Grace DesignのROXiとREXは、XLRアウトを使うとトランス(OEP製)を通り少しふくよかな音になり、TSアウトにするとトランスレスになる点で、音色作りに可能性があります。

 トランスはOEP製で、非常に素直な音色(ROXi)

個人的には、録音用に純粋にマイクプリとして使うときはXLRでトランス有り、エフェクトペダルを通すときはTS(トランスレス)として通すとバランスが良いように感じました。
たとえトゥルーバイパスといえども接点がある以上、エフェクトペダルを複数通すとけっこう音は鈍りますが、そうした使い方のときに太くなり過ぎないからなのか、トランスレスのマイクプリと相性が良いのは意外な発見でした。

誰もが気づく面白い点は、マイクプリなのにSend & Returnが付いていることで、ミキサーのAUX的な使い方が可能。
一つ目の動画はこのSend & Returnのところにエフェクトペダルを入れて演奏しています(アウトはTS)。
二つ目の動画のGrace製品はXLRアウトでトランスを通した音色です。

どちらもEQせずに録ったため、Graceらしい高域まで綺麗に伸びたフラットな音になっていますが、EQで敢えて帯域を狭くしたりすることで更にライブ向きの音色づくりが可能であるとも感じました。

アンブレラ・カンパニーさん、貴重な機会をありがとうございました。


Asked by the import agent, I tried Grace Design's new "REX" & "ROXi".
Flat and decent sounding micpres for both recording and live performance.

At Video 1, saxophone & effects pedals improvisation, inspired by Guillaume du Fay(1397 - 1474)'s "Faux-Bourdon" with "X-TIME" harmonizer (IK Multimedia).

When hearing "parallel fifth", it may remind most guitarists of "power chords", but, for me, capability of electric interpretation of medieval Organum or Faux-Bourdon in Renaissance.

Video 2 is a shootout including ART Tube MP and GML 8302.
Both Grace REX and ROXi, XLR outputs go through transformers (OEP, UK) and TS outputs work as transformerless micpres.

I like transformer output for recording of unplugged instruments (video2) and transformerless for live performance with effects pedals (video1).
Even if "true bypass", it has to go through a lot of terminals of effects pedals dulling the sound.
Therefor I felt the slender sounding of transformerless was more suitable for effects pedals.

Everyone who tries REX or ROXi will find both micpres having send & return terminals like mixing consoles.
At video 1, I connected effects pedals at send & return.

You will find very flat sounding of REX or ROXi at the videos above because they are without any EQs.
It is easy to make narrower and/or fatter sounding that may be more suitable for some live performances with EQs at REX and ROXi micpreamps.

2023/04/09

フルートで管弦セクションに参加--大西まみ リリース記念ライブ


近年、フルートに関する色々なチャンスをいただくことがあり、大西まみさんの録音とライブでは、管弦セクションの一員として、フルート/アルトフルートで参加させていただきました。

サクソフォンも一切吹かず、凄腕の管弦奏者と一緒にフルートだけで演奏させていただくのは、この上なく光栄なことでした。

どれだけ練習しても楽しい毎日だったのは、大西まみさんの素晴らしい作編曲の力だったと思います。
コロナ禍の2年間に強化すると決めて練習してきたフルートの集大成として、皆さんにお楽しみいただけていたら幸いです。

まみさん、一人でこれだけ企画するのは本当に大変だったと思いますが、素晴らしいアルバム、素晴らしい機会をありがとうございました。


Recently, I got some chances to play flute more.
I play flute / alto flute as a member of woodwinds and strings section on Mami Oonishi’s recording and concert.

Playing with great woodwinds & strings musicians without saxophone at all—That is a supreme work as a sax-based doubler;)

Happy practice days because of beautiful compositions and arrangements by Mami.
I wish audiences enjoy my flute as a culmination of practice in these corona years.
Thanks Mami-san for such a beautiful album and wonderful chance.
 

8th Apr.2023 Claps Roppongi, Tokyo

Pf 大西まみ
Vn 江藤有希
Vc 橋本歩
Ob 大隈淳幾
Fl 荒木真
Wb デジ
Dr 只熊良介
Gt 米田雄一
Per 塩のやもとひろ

2023/03/25

大西まみ 1st album "Hope for the flowers"


フルート演奏で参加しています。

タイトル曲"Hope for the Flowers"は、2011年3月11日の震災後、衝動に駆られるまま無我夢中で書かれた曲と記憶しています。
大震災のさなか希望に向けもがく姿に、共感したことを思い出します。

大西まみさんとは、以前からプレイヤーとして共演してきましたが、今回のアルバムをきっかけに知ったのは、ビッグバンドやラージアンサンブルのアレンジも本当に素晴らしいことでした。

4月8日には、一夜限りの豪華編成でリリースライブを行います。
ぜひお越しください。


I Played flute at Mami Oonishi's 1st album.

I Remember she wrote the title song "Hope for the Flowers" impulsively after the huge earthquake in Japan--11th Mar. 2011.

Many times we've played together, however with this recording that is the first time I recognized her arranger talent.

8th Apr. 2023 live performance with one night special ensemble will take place.

大西まみ1stアルバム「Hope for the flowers」リリースライブ

2023.4.8.sat

@六本木CLAPS
〒106-0032 東京都港区六本木3-16-33青葉六本木ビルB1
03-6421-1263
予約¥4,000 / 当日¥4,500
https://c-laps.jp/events/230408_oonishi-mami/

一夜限りの豪華編成にてアルバム収録曲に加え、オリジナル曲を特別アレンジでお届けします。
池平 徹兵さんによるジャケットの絵の展示も行います。

出演
Piano:大西 まみ
Violin:江藤 有希
Cello:橋本 歩
Oboe:大隈 淳幾
Flute:荒木 真
Contrabass:デジ
Drum:只熊 良介
Guitar:米田 雄一
Percussion :塩のやもとひろ

2023/03/20

support surface FW2023/24 (Fashion Week Tokyo)

support surface FW2023/24 (Fashion Week Tokyo) official video

サウンドデザインを担当しました。
多くの人の尽力で、全てが美しいコレクションになり感無量です。
前半は旋法的、後半は調性音楽的にしました。
多重録音と生演奏を錯綜させつつ、フルートをその場で吹いています。
ヴォイスは赤池礼さん。

寝食を忘れて音作りに向き合うことができ、幸せな時間でした。
ぜひご覧ください。

展示会は明後日から。
https://www.supportsurface.jp/


"Sound design" by ARAKI Shin.
The first half is modal and the latter is tonal with 7/8 beat.
We mixed overdub and live-performance (flute by ARAKI and voice by Ray Akaike).
Great pleasure to be a part of such beautiful moment.

2023/03/07

Motohiro Nakashima - Wintersweet

ストリングスのアレンジをしました。

中島さんと共演し、一緒にご飯を頂いたときを思い出します。

チェロの凄い低域まで生かされてミックスしてあるのにハッとさせられました。

是非お聴き&お買い求め下さい。

https://motohironakashima.bandcamp.com/track/wintersweet

2023/01/05

AmpliTube X-TIME Delay & Harmonizer Tutorial with Saxophone

A tutorial for AmpliTube X-TIME by IK Multimedia, Italy.
Delay & harmonizer demo with saxophone.
Thanks to IK Multimedia Japan.

イタリアIK Multimedia社のエフェクトペダル"AmpliTube X-Time"のチュートリアルです。
管楽器でのディレイとハーモナイザーの使用例を解説しました。
調性に合わせて度数を変化させたディレイができたりする優れものです。