聖路加国際大学 聖ルカ礼拝堂オルガン奉献30周年記念CDの制作をしました。
8人のオルガニストによる演奏から選曲まで素晴らしく、最高の経験をさせていただきました。
聖ルカ礼拝堂(チャペル)では来年より2年間かけての改修が予定されています。
また、30周年記念作品を委嘱された尾高惇忠氏は、曲だけ書き上げ、本作の発表を前に逝去されました。
オルガンも建物も人も永遠は無いという現実の中で、その時その時を大切に残せたら、こんなに嬉しいことはありません。
聖路加のオルガンは発声体が大きく二つあり、位相に注意しながらそれぞれを個別のマイクで狙い、残響用のマイクと併せて調節しました。
パイプオルガンの途方もないレンジを逃さぬよう気を付けながら、新しいアトリエで大型のスピーカーを用いてミックスしました。
バッハやブクステフーデのポリフォニーでは、100hz以下で旋律を奏でている声部がうじゃうじゃ居て、本当に面白いと思います。
ぜひ聴いてみてください。
We recorded, mixed and designed "30th Anniversary of the St. Luke's Chapel Organ" album.
The chapel is scheduled to be renovated in the next two years.
Atsutada Otaka who wrote 30th anniversary song as commission passed away before hearing the record.
There is no forever and my great pleasure to record moment to moment.
Technically, we can hear a lot of melodies below 100hz on Bach or Buxtehude's polyphony, that is really fun (and challenging for mix).