2013/02/18

El Greco

エル・グレコは、中世の人でありながら、今日でいう劇画のようなタッチがあった。

肖像画は、神々しい威厳あるものというより等身大のそれであったり、

「受胎告知」のような目に見えないテーマをマンガのようなビリビリした光で表現していたり・・・

見ていて飽きることが無かった。

肖像画でこれだけ見ていて楽しいとは。

エル・グレコ展に誘ってくれた友人に感謝します。



2013/02/11

高台


荻窪「六次元」には焼物が大好きなスタッフがいて、導かれるかのように青磁に出合った。
六次元のお二人は数寄者(すきしゃ)ともいえる方々で、時間を忘れて語り合ってしまった。
造形から学んだ美意識、受けたインスピレーションは、測り知れない。




「高台は茶碗の生命と云う。人間の顔にあたるともいう。」

「高台程作者の巧拙個性を端的に表わすものはない。美味しく茶を頂いて、さて茶碗の内の作りを見定め、次に高台の拝見に及ぶと、おおよそ落胆させられるものが多い。高台は技巧の問題ではない。作家の練熟であり胆力である。」

十代 三輪休雪(休和)

2013/02/01